One piece from Prague legends プラハの伝説をひとつの巻

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『旧市街広場の天文時計 Astronomical clock at old town squere 』 リノカット、テンペラ水彩
プラハ旧市街地の市庁舎に、立派なからくり時計が建てられたのは、今から600年前。
このからくり時計は、聖人たちが一時間ごとに窓から顔をだして時をつげ、
人々に、一年の暦や、太陽と月のめぐりまで知らせてくれる、偉大な、かしこい天文時計でし
た。
街の市長はおおよろこび。こんなすばらしい仕掛け時計をかかげる街は、私の街よりほかにない、と。
そんな時、街にひろがるうわさ。
天文時計を作った天才ハヌシュが、夜な夜な熱心に何かを計算して、書きつけている。
今よりもっとすばらしい天文時計を、他の街にも作ろうとしているに違いない!
そう思った市長は、ハヌシュにこれ以上の時計をどこにも作らせないようにするために、
覆面の男たちに頼み、ハヌシュの目をつぶさせたのです。
ハヌシュは本当は、プラハの天文時計をどうしたらもっと魅力的にできるかと考えていたのだと言われています。
この悲劇は、じつは市長がくわだてたことだと知ったハヌシュは、ある晩、天文時計の塔の中にはいっていき、ひみつのギアをゆっくりとひきました。
何も見えませんでしたが、天才職人の手は、からくりの場所をしっかり覚えていたのです。
時計はタタタタ…と音をだし、やがて、すっかり動きがとまってしまいました。
その時、ハヌシュもその場に倒れてなくなった、といいます。
それから長らく、プラハの天文時計はとまったままになり、
修理できる者が現れたのは、そのずっと後のことだったといいます。

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